素行調査とは?探偵に頼んだ費用相場と、調べていいこと・いけないことの線引き
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「相手のふだんの行動を、確かめたい」——婚約者の生活ぶり、配偶者の帰りが遅い理由、離れて暮らす家族の様子、従業員の勤務実態。疑いと言うほどではなくても、事実を知らないまま大きな決断はできない。そんな状況でこのページを開いた方が多いと思います。
結論から言うと、素行調査は「浮気調査と同じ手法で、目的がずっと広い」調査です。費用は時間制が基本で、目安は調査員1名・1時間あたり7,500〜10,000円。そして大事なことがもう1つ——素行調査には、探偵でも「やってはいけない領域」が法律で決められています。ここを知らずに頼むと、違法な業者をつかむ危険があります。
この記事では、素行調査で何が分かるか、浮気調査との違い、探偵でもできないこと、費用相場と各社の公開している実額、自分で調べるリスク、依頼先の比べ方まで、業界団体の料金調査と公開情報ベースで整理しました。
先に結論:費用は時間制、そして「頼み方」より「頼む相手」で差がつく
まず全体像です。
✓ ここが要点
素行調査の費用は時間制が基本です。業界団体(日本探偵業協会)のアンケートでは、調査員2名で1時間15,000〜20,000円、約90%が1時間あたり1万〜2.5万円に収まります。1日単位なら10〜15万円、数日の調査なら30〜50万円以上が目安です。総額を決めるのは「何を・どの時間帯に・何日調べるか」——つまり調査の設計なので、目的を絞って相談するほど費用は抑えられます。
素行調査が向いているかどうかは、知りたいことの種類で分かれます。
向いている人
- 配偶者・パートナーの行動全体を知りたい人(浮気に限らず、金遣い・交友・帰宅が遅い理由)
- 婚約者・結婚相手の生活実態を、結婚前に事実として確認したい人
- 離れて暮らす子ども・親族の生活や交友が心配な人
- 従業員の勤務実態・不正の有無を確認したい経営者
向いていない人
- 相手の出身地・国籍・家柄を調べたい人(差別につながる調査は法律・条例で規制されており、引き受けられません)
- 別れた相手の行動を知りたい人(つきまとい目的の調査は引き受けられません)
- 「クロだと確定させる」結果の保証がほしい人(調査は事実を写すだけで、結果の保証はできません)
大手で素行調査に対応している社に、まず無料相談で「何をどこまで調べられるか・いくらか」を聞くのが確実です。
素行調査とは何を調べる調査か
素行調査とは、特定の人の「素行」——ふだんの生活状態や、日ごろの行い——を調べる調査です。尾行・張り込み・行動の記録を通じて、「いつ・どこで・誰と会い・何をしているか」を写真や映像つきで明らかにします。
対象になるのは、こんなケースです。実際に探偵社の公式サイトに並んでいる依頼の例を見ると、幅の広さが分かります。
- 婚約者の生活態度や交友関係の確認
- 配偶者・パートナーの行動確認(浮気の有無を含む)
- 子どもの交友関係や夜間の外出先の把握
- 親族の浪費・借金・ギャンブルの実態確認
- 従業員の勤務態度・不正・情報漏えいの確認
- 離婚や親権の話し合いに向けた、相手の生活実態の記録
「浮気調査と何が違うのか」と思った方もいるはずです。実は、使う手法はほぼ同じです。違うのは目的の広さで、浮気調査が「不貞の証拠」に照準を絞った調査だとすれば、素行調査は行動全体を対象にした調査です。だから、浮気の確証がほしいなら浮気調査として、行動全体を知りたいなら素行調査として相談すると、調査の設計も見積もりも的確になります。浮気調査の費用の決まり方は浮気調査の費用の記事でくわしく整理しています。
なお、いまの居場所そのものが分からない相手を探すのは、素行調査ではなく人探し・所在調査の領域です。その場合は人探しの記事を読んでください。
探偵でも「やってはいけない素行調査」がある
素行調査を頼む前に、いちばん知っておいてほしいのがここです。探偵は、お金を払えば何でも調べてくれるわけではありません。法律で明確に線が引かれています。
! ここに注意
次の調査は、探偵でも引き受けられません。
出身地・国籍・被差別部落についての調査。 → 結婚や採用の場面での差別につながるためです。大阪府では、特定の個人の居住地が同和地区にあるかどうかの調査・報告を条例で明確に禁止しています。背景には、1975年に発覚した「部落地名総鑑」事件——約5,000を超える地区の所在地を記載した図書を興信所などが作成し、企業や個人に高額で販売していた——という歴史があります。
差別につながると知りながらの調査全般。 → 探偵業法9条により、調査結果が犯罪や違法な差別に使われると知ったときは、調査そのものを行ってはならないと定められています。
つきまとい目的の行動調査。 → ストーカー行為の道具になるため引き受けられません。
この線引きには、法律の裏付けがあります。探偵業法7条により、探偵は契約の前に、依頼者から「調査結果を犯罪や違法な差別などに使わない」という書面(約束の書面)を受け取ることが義務付けられています。業界団体の日本探偵業協会も「違法な差別目的の調査は一切行わない」と明言しています。
だから、無料相談で「何のための調査ですか」としつこく聞かれても、警戒されているわけではありません。それは法律を守っている社の証拠です。逆に、目的をろくに確認せずに何でも引き受ける社は、この義務を軽視している可能性が高い——素行調査では、断る基準を持っているかどうかが業者選びの重要な物差しになります。
婚約者・結婚前の素行調査はどこまでできるか
素行調査の相談で多いのが、結婚前の確認です。「聞いていた話と違う気がする」「借金がないか不安」——結婚は人生で最も大きな契約の1つなので、事実を確かめたいという気持ちは自然なものです。
できることと、できないことを分けて整理します。
できるのは事実の確認です。ふだんの生活態度、異性関係、借金やギャンブルの実態、勤務先や仕事ぶり——こうした「いまの行動と生活の事実」を調べることは合法で、多くの探偵社が結婚前の調査として扱っています。相場の目安としては、本人を中心とした調査で10〜20万円、親族まで広げると30〜50万円という集計があります(調査会社の公開情報による目安で、内容により変わります)。
できないのは、前の章で書いたとおり、出身地・国籍・家柄といった「変えられない属性」の調査です。ここに踏み込む調査は差別につながるため、法律・条例で規制されています。
1つ、実務的な助言を書いておきます。結婚前調査を頼むなら、「相手が結婚相手としてどうか判定してほしい」ではなく、「この事実を確認したい」と具体的に伝えてください。判定は調査の仕事ではなく、事実を見てどう決めるかは自分の仕事です。確認したい事実が具体的なほど、調査は短く、費用は安く、結果は使いやすくなります。
素行調査の費用相場と、各社が公開している実額
費用の構造は浮気調査と同じで、「調査員の人数 × 時間 × 日数 + 経費」で決まります。浮気・人探しも含めた調査別の相場全体は探偵の料金の記事で整理しています。
業界団体の日本探偵業協会が公開している料金調査では、調査員2名で1時間15,000〜20,000円(1名あたり7,500〜10,000円)、回答の約90%が1時間あたり1万〜2.5万円の範囲でした。経費で気をつけたいのは車両費で、時間単価に込みの社と、1日1台あたり1万〜1.5万円が別に乗る社があります。
各社が公式サイトで公開している実額も確認しました。
✎ 私の調査メモ
2026年7月17日時点で、各社の公式サイトに公開されている素行調査関連の料金を確認しました。
- さくら幸子探偵事務所:素行調査の基本料金55,000円(税込)〜・諸経費コミコミ。「情報量や調査項目により費用が変動」と明記
- ALG探偵社:調査員1名1時間6,600円(税込)の実働課金。使わなかった時間分は返金または繰り越し(交通費は実費で別)
- MJリサーチ:基本料金44,000円+調査員1名1時間8,800円(税込)・余った時間は返金
- HAL探偵社:調査員1名1時間7,000円(税込)〜・車両機材/交通費は別途
- 原一探偵事務所:浮気調査で時間制158,400円(税込)〜などの実額を公開(素行調査は無料相談で見積もり)
時間単価が安く見えても、車両費・機材費が込みか別か、最低契約時間があるかで総額は変わります。比べるときは、経費込みの総額に揃えてください。
自分のケースの概算をつかみたい場合は、人数・時間・日数を動かして試せる費用シミュレーターが使えます。素行調査も浮気調査と同じ時間制の構造なので、そのまま目安になります。
自分で素行調査はできるか
「探偵に頼む前に、自分で調べられないか」——そう考える方は多いですし、気持ちは分かります。ただ、自分での素行調査には、費用では測れないリスクが3つあります。
1つ目は法律のリスクです。相手の車やカバンにGPSを勝手に取り付けて位置情報を取る行為は、令和3年のストーカー規制法改正(2021年8月26日施行)で規制対象になりました。相手のスマホを勝手に見る行為にも、不正アクセス禁止法などに触れるおそれがあります。「家族だから大丈夫」とは限りません。くわしい線引きはGPSの違法ラインと自分で証拠集めをする違法ラインで整理しています。
2つ目は、気づかれるリスクです。素人の尾行は、顔を知られている相手には特に、高い確率で気づかれます。気づかれた瞬間に、相手は行動を変え、証拠は隠され、関係は悪化します。しかも一度警戒された相手の調査は、プロに頼んでも難易度と費用が上がります。
3つ目は、集めた情報が使えないリスクです。違法な手段で集めた証拠は、裁判で採用されないことがあるだけでなく、逆にこちらが責任を問われる材料になりかねません。
自分でやってよいのは、記憶や日付のメモ、家計の記録の確認といった、自分の生活圏内の記録までです。相手を追いかける段階の調査は、届出のある業者に任せるほうが、結果的に安く安全につきます。
「素性調査」との違い
似た言葉に「素性調査」(身元調査・身辺調査とも呼ばれます)があります。使い分けの目安はこうです。
- 素行調査=いまの行動を調べる。尾行・張り込みで「現在の生活」を写す
- 素性調査=経歴や身元を調べる。学歴・職歴・家族構成など「過去から現在までのプロフィール」を確認する
実務では両方を組み合わせることも多く、境界は厳密ではありません。ただし素性調査は、前述の「変えられない属性」に踏み込みやすい領域でもあります。出身や国籍の調査は引き受けられないという線引きは、素性調査でもまったく同じです。
素行調査の依頼先を、どう選ぶか
相場が分かったら、次は相談先です。素行調査は時間制が基本なので、時間単価と経費の出し方が比較の軸になります。ここでも「どこが一番良いか」ではなく「どの出し方が自分に合うか」で選ぶのが失敗しにくい方法です。
当サイトでは、探偵業の届出・料金の開示・行政処分の公表がないことを確認できた社だけを掲載しています。料金の出し方のタイプが分かれる3社を挙げます(おすすめ順ではありません)。
| 社名 | 素行調査の料金の出し方(2026年7月17日確認) | 向いている人 |
|---|---|---|
| さくら幸子探偵事務所 | 基本料金55,000円(税込)〜・諸経費コミコミの見積もり型 | 経費込みの総額で話を進めたい人 |
| 原一探偵事務所 | 無料相談→見積もり(浮気調査では実額を公開) | 大手の体制と調査力を重視する人 |
| ALG探偵社 | 1名1時間6,600円(税込)の実働課金・余りは返金 | 時間単価の透明さと解約リスクの低さを重視する人 |
※ 表は横にスクロールできます
さくら幸子は、素行調査の入口実額(55,000円〜)を公式ページで公開している社です。婚約者・子ども・従業員など素行調査の対象例も幅広く明示されています。
さくら幸子探偵事務所
- 探偵業届出済
- 全国対応
- 諸経費コミコミ
株式会社アイ・アイ・エス(創業1988年)/全国30拠点
- 料金
- 55,000円(税込)〜・諸経費コミコミの見積もり型
- 届出
- 各支店で探偵業の標識を公開/行政処分の公表なし(確認範囲)
- エリア
- 全国対応(30拠点)
- 気になる点
- 時間単価・パックの実額は見積もりまで出ない。解約・返金の条件が公式に見当たらないので、契約前に書面で確認
- 相談は無料
- 契約は不要
原一は全国拠点の大手で、行動調査の体制に厚みがあります。素行調査の細かい実額は公式に出ていませんが、無料相談で見積もりの内訳まで確認できます。
原一探偵事務所
- 探偵業届出済
- 全国対応
- 実額を公開
株式会社原一(1977年設立・業歴およそ49年)/全国に拠点
- 料金
- 時間制・定額などの実額を公式サイトで公開
- 届出
- 探偵業の届出あり/行政処分の公表なし
- エリア
- 全国対応
- 気になる点
- 規模が大きいぶん費用は安くはない。見積もりの内訳(経費が込みか別か)を確認
- 相談は無料
- 契約は不要
ALG探偵社は弁護士法人グループの探偵社で、時間単価6,600円の実働課金が明快です。「まず短時間だけ調べて様子を見たい」という段階的な頼み方と相性がよい仕組みです。交通費は実費で別にかかります。
ALG探偵社
- 調査員1名1時間6,600円(税込)
- 解約手数料0円を明記
- 弁護士法人グループ
株式会社アヴァンセ・インテリジェンス(弁護士法人ALGグループ・資本金6,000万円)/9拠点の届出番号を公開
- 料金
- 調査員1名1時間6,600円(税込)・実働課金/解約手数料0円を明記
- 届出
- 9拠点の届出番号を公開・調査業協会の名簿でも確認/行政処分の公表なし(確認範囲)
- エリア
- 全国対応(9拠点)
- 気になる点
- 「解約0円・即日返金」を担保する特商法・規約ページが公式に見当たらない(訴求はサイト本文)。交通費は実費・完全成功報酬はなし。会社概要に代表者名の記載がない
- 相談は無料
- 契約は不要
より多くの社を同じ物差しで比べたい場合は、届出・料金開示・処分歴で大手を横断比較した探偵社の情報開示スコアを使ってください。
よくある質問
素行調査の費用相場はいくらですか?
時間制が基本で、業界団体のアンケートでは調査員2名で1時間15,000〜20,000円(1名あたり7,500〜10,000円)、約90%が1時間あたり1万〜2.5万円の範囲に収まります。1日単位では10〜15万円、数日にわたる調査では30〜50万円以上になる場合もあります。総額は「何を・どこまで調べるか」で決まるため、無料相談で自分のケースの見積もりを取って確認してください。
素行調査と浮気調査は何が違いますか?
使う手法はほぼ同じで、尾行・張り込み・行動の記録が中心です。違いは目的の広さで、浮気調査は「配偶者やパートナーの不貞の証拠」に絞った調査、素行調査は浮気に限らず、勤務実態・交友関係・金遣い・生活パターンなど、ふだんの行動全体を調べる調査です。浮気の証拠が目的なら浮気調査、行動全体を知りたいなら素行調査として相談すると話が早くなります。
婚約者の素行調査は頼めますか?
頼めます。結婚前に相手の借金・異性関係・生活実態などの事実を確認する調査は合法で、実際に多くの探偵社が扱っています。ただし、出身地・国籍・被差別部落についての調査は差別につながるため、法律や条例で厳しく規制されており、まともな探偵社は引き受けません。事実の確認と、差別につながる身元探しは別物——ここの線引きを理解して依頼することが大事です。
自分で素行調査をしてもいいですか?
おすすめできません。相手の車やカバンにGPSを勝手に取り付ける行為は、相手との関係によってはストーカー規制法などの法律に触れるおそれがあり、スマホを勝手に見る行為にも法的なリスクがあります。また、素人の尾行は高い確率で気づかれ、関係の悪化や証拠隠しにつながります。違法に集めた情報は裁判でも不利に働くことがあるため、確認が必要なら合法的な調査を検討してください。
素行調査は違法ではないのですか?
公安委員会に届出をした探偵業者が、正当な目的で行う尾行・張り込み・聞き込みは、探偵業法で認められた「探偵業務」であり適法です。ただし、調査結果を犯罪や差別、つきまといなどに使うことは法律で禁止されており、探偵は依頼者から「違法な目的に使わない」という書面を受け取る義務があります。目的を確認しない業者や、届出番号を示さない業者は避けてください。
まとめ
- 素行調査は「浮気調査と同じ手法で、目的が広い」調査。行動全体を知りたいなら素行調査として相談する
- 費用は時間制が基本。協会調査では約90%が1時間1万〜2.5万円、1日10〜15万円が目安。車両費が込みか別かで総額が変わる
- 探偵でも、出身地・国籍・被差別部落の調査、差別やつきまといにつながる調査は引き受けられない。目的を確認する社こそ法令を守っている社
- 結婚前の調査は「事実の確認」に絞って具体的に依頼する。判定を求めない
- 自分でのGPS取り付け・スマホ盗み見は法律に触れるおそれがある。相手を追う段階の調査は届出業者へ
- 相談先は料金の出し方で選ぶ。コミコミ見積もり型(さくら幸子)・大手総合(原一)・時間単価の実働課金(ALG)
素行調査で後戻りできない失敗は、調査に気づかれることと、違法な業者に頼むことの2つです。どちらも、届出のある社に最初から相談すれば避けられます。まず無料相談で、確認したい事実を具体的に伝えて、経費込みの総額で見積もりを取るところから始めてください。
参考情報
- 日本探偵業協会(調査料金のアンケート・素行調査の案内・2026年7月17日確認)
- 探偵業の業務の適正化に関する法律(e-Gov法令検索)
- 大阪府部落差別事象に係る調査等の規制等に関する条例(大阪府公式サイト)
- さくら幸子探偵事務所 公式サイト(素行調査の料金・対象例・2026年7月17日確認)
- ALG探偵社・MJリサーチ・HAL探偵社・原一探偵事務所 公式サイト(料金の公開状況・2026年7月確認)
- ストーカー行為等の規制等に関する法律(令和3年改正・GPS機器等に関する規制)
決めるまえノート編集部
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探偵・慰謝料・離婚など、大きな決断を「決める前に」整理するための情報サイトです。記事は公式サイト・公開情報・関係法令を確認して執筆し、事実と評価を分けて書くことを編集方針としています。誤りを見つけた場合は運営者情報の連絡先までお知らせください。