ストーカー被害、警察が動いてくれないとき|探偵にできること・できないこと
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つきまとわれている気がする。家や職場の近くで待ち伏せされる。無言電話やメッセージが何度も続く。誰かに見張られているようで、落ち着かない——。しかも、警察に相談したのに「証拠がない」「今は事件性が薄い」と言われ、どうすればいいのか分からないまま、このページを開いた方が多いと思います。
結論から言うと、身の危険を感じるなら、まず警察です。緊急なら110番、緊急でない相談は警察相談専用電話*#9110*へ。ためらわず、早くつながってください。
そのうえで、「相手が誰なのか分からない」「被害を裏づける証拠がない」というときに、探偵にできるのは、つきまといの証拠を集め、加害者が不明な場合に身元を特定するところまでです。
相手への警告や接触、やめさせる交渉、慰謝料の請求は、警察や弁護士の役割で、探偵はできません。そして、相手の持ち物にGPSを取り付けて追跡することは、ストーカー規制法にふれるため、探偵も行いません。ここを混同したまま業者を選ぶと、頼む先を間違えます。
この記事では、警察・探偵・弁護士の役割分担、証拠がなぜ必要か、ストーカー規制法で何ができるのか、費用の目安、そして先に頼れる相談窓口まで、公開情報ベースで正直に整理します。
! ここに注意
先に、いちばん大事なことをお伝えします。
身の危険を感じる、待ち伏せや押しかけが続いている——そんな状況なら、探偵より先に警察です。緊急のときは110番。緊急でない相談は、警察相談専用電話#9110へ。相手が配偶者や元交際相手なら、配偶者暴力相談支援センター(DV相談ナビ #8008)も選べます。性的な被害をともなうなら、性犯罪被害相談電話 #8103、性暴力ワンストップ支援センター #8891 があります。
もし「見張られている気がする」という不安は強いものの、確かな根拠がまだ見当たらない場合は、いきなり調査に進む前に、信頼できる人や、かかりつけの医療機関に話してみてください。不安につけ込んで高額な調査をすすめる悪質な業者もいます。
先に結論:危険なときは警察、証拠と身元特定は探偵
✓ ここが要点
同じ「ストーカー被害」でも、段階と目的で頼る先が変わります。
身の危険がある・待ち伏せや押しかけが続いている → 警察(緊急は110番、相談は#9110)。安全の確保が最優先 相手が誰か分からない・被害の証拠がない → 探偵の調査(つきまといの証拠収集、加害者不明なら身元特定) 警告・禁止命令 → 警察の権限。やめさせる交渉・慰謝料の請求・接近禁止の申し立て → 弁護士の役割。探偵にはできません 相手の持ち物へのGPS取り付け・追跡 → ストーカー規制法にふれるため、探偵も行いません
つまり、探偵が力を発揮するのは、「相手が誰か分からない」「警察に説明できる証拠がない」という壁を越える場面です。危険がおよんでいるなら、迷わず警察へ。安全の確保が、何よりも先です。
どこに頼むか迷う段階なら、会社ごとに料金や届出の開示ぶりを先に見比べておくと選びやすくなります。探偵社の情報開示スコアを入口にする方法もあります。
なぜ、証拠が必要になるのか
「相談したのに動いてくれない」と感じるのには、理由があります。
警察がストーカー規制法にもとづいて相手に「警告」や「禁止命令」を出すには、つきまといの事実を裏づけるものが必要になります。被害を受けている側の説明だけでは、事実関係の確認が難しい場合があるためです。
だからこそ、「いつ・どこで・どんなことが起きたか」を記録として残すことが力になります。まずは自分でできる記録(日時のメモ、届いたメッセージや着信の保存、防犯カメラの映像など)を残す。そのうえで、相手が誰か分からない、外での行動を自分では追えない、という部分を、探偵の調査で補う——この組み立てが現実的です。
自分で相手を尾行したり、張り込んだりするのは、相手を刺激して危険を高めるおそれがあります。無理をせず、記録と、専門家への相談に力を向けてください。
探偵にできること・できないこと
ストーカー被害について、外から合法に確かめられる事実として、たとえば次のようなことが対象になります。
- つきまといや待ち伏せが、いつ・どこで・どのように行われているか(証拠の収集)
- 相手が誰か分からない場合の、加害者の身元の特定
- 相手の生活の拠点や行動範囲など、警察・弁護士への相談に必要な事実
原一探偵事務所は、ストーカー調査で「素性と行動までつかむ」「裁判の証拠としても提出できる報告書」を掲げています。ALG探偵社も「犯人の素性が不明な場合は身元を割り出す」としています(各社公式・2026年7月確認)。
一方で、探偵にはできないことがあります。ここが最も大切な線引きです。
! ここに注意
探偵は、相手の車や持ち物に無断でGPS機器を取り付けて追跡することはできません。2021年の改正で、GPS機器などによる位置情報の無断取得・取り付けが、ストーカー規制法の規制対象に加わりました。「探偵ならGPSで追える」とうたう業者は、違法な手段を示唆していることになります。
また、相手への警告や接触、やめさせる交渉、慰謝料の請求もできません。警告・禁止命令は警察の権限、慰謝料請求や接近禁止の申し立ては弁護士の業務で、探偵が報酬を得て代理すると弁護士法72条にふれます。
「必ず証拠が取れる」「相手を黙らせる」といった約束をする業者にも注意してください。探偵で分かるのは、あくまで外から合法に確かめられる事実に限られます。集めた証拠は、警察や弁護士への相談につなげて使います。
ストーカー規制法で、警察や被害者は何ができるのか
相手のつきまといが「ストーカー行為」にあたる場合、法律にもとづいた対応ができる可能性があります。骨格だけ押さえておきます。
✎ 私の調査メモ
ストーカー規制法のポイントです(2026年7月時点の一般的な整理であり、個別のケースの法的判断ではありません)。
- 警察は、つきまといなどに対して「警告」や「禁止命令等」を出すことができます
- 2021年の改正で、実際にいる場所だけでなく「行く先々」での見張り・うろつき・押しかけも規制の対象に広がりました
- 同じ改正で、GPS機器などによる位置情報の無断取得・取り付けも規制の対象に加わりました
- ストーカー行為をくり返した場合は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、禁止命令に違反してストーカー行為をした場合は2年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金が定められています(拘禁刑は2025年6月からの呼び方で、以前は懲役と呼ばれていた刑です)
(出典:ストーカー行為等の規制等に関する法律/2021年〔令和3年〕改正/2025年6月施行の改正刑法〔拘禁刑〕/2026年7月確認)
こうした対応を前に進めるためにも、事実の裏づけが土台になります。探偵で証拠を押さえ、警察や弁護士につなぐ、という流れです。
警察・探偵・弁護士、どう使い分けるか
役割を一覧にすると、こう整理できます。
| 誰が | 主に担うこと |
|---|---|
| 警察(110番・#9110) | 身の安全の確保、警告・禁止命令、事件としての捜査 |
| 探偵 | つきまといの証拠収集、加害者が不明な場合の身元特定 |
| 弁護士 | 慰謝料の請求、接近禁止の申し立てなどの法的手続き |
| 本人 | 日時・状況の記録、メッセージや着信の保存 |
※ 表は横にスクロールできます
大切なのは順番です。危険なら警察が最優先。相手が分からない・証拠がないという壁は探偵で越え、その結果を警察や弁護士への相談につなぐ。この流れを持っておくと、頼む先を間違えずにすみます。
費用の目安
相手の特定や証拠集めは、尾行・張り込みの人数と時間しだいで費用が動くため、多くの会社が見積もり型です。
✎ 私の調査メモ
公開されている料金の例です(2026年7月確認・各社の目安であり、そのまま総額になるわけではありません)。
- ALG探偵社:調査員1名1時間6,600円(税込)の実働課金・解約手数料0円を明記
- さくら幸子探偵事務所:55,000円(税込)〜・諸経費込みの見積もり型
- 原一探偵事務所:ストーカー調査を扱い、料金は見積もり
相場としては数万円から数十万円と幅があります。総額は「調査員の人数 × 時間 × 日数 + 経費」で決まります。基本料金や時間単価は入口の金額で、調査全体の総額ではない点に注意してください。
料金の決まり方や、見積もりを同じ条件でそろえて比べる考え方は、探偵の料金はいくら?で整理しています。
まず頼れる相談窓口
探偵に頼むかを考える前に、状況によっては先に相談したほうがよい窓口があります。とくに危険を感じるときは、こちらが最優先です。
- 警察(緊急):110番——身の危険がある・待ち伏せや押しかけが続いているとき
- 警察相談専用電話:#9110——緊急ではないが不安なとき。各都道府県警の相談窓口につながります
- 配偶者暴力相談支援センター(DV相談ナビ):#8008——相手が配偶者・元交際相手のとき
- 性犯罪被害相談電話:#8103 / 性暴力ワンストップ支援センター:#8891
- 法テラス:0570-078374(法制度・弁護士相談の案内)
とくに、警告・禁止命令や身の安全の確保は、警察が担い手です。探偵は、その相談を前に進めるための証拠を集める役、と位置づけて使ってください。
ストーカー被害を相談できる探偵社
ここからは、ストーカー・つきまとい調査を扱っていて、料金や届出の情報を公開している探偵社を紹介します。どこも無料で相談でき、契約は不要です。会社ごとに向き・不向きがあるので、そこも添えます。選ぶときは、「探偵は証拠の収集と身元特定まで、警告や法的手続きは警察・弁護士へ」という線引きをきちんと説明してくれるかも、目安にしてください。
ストーカー調査のページで「素性と行動までつかむ」「裁判の証拠としても提出できる報告書」を掲げ、全国に拠点がある会社です。
原一探偵事務所
- 探偵業届出済
- 全国対応
- 実額を公開
株式会社原一(1977年設立・業歴およそ49年)/全国に拠点
- 料金
- 時間制・定額などの実額を公式サイトで公開
- 届出
- 探偵業の届出あり/行政処分の公表なし
- エリア
- 全国対応
- 気になる点
- 規模が大きいぶん費用は安くはない。見積もりの内訳(経費が込みか別か)を確認
- 相談は無料
- 契約は不要
女性のカウンセラーが在籍し、女性専用の相談窓口を設けている会社です。男性の調査員に相談しづらいと感じる場合の選択肢になります。
さくら幸子探偵事務所
- 探偵業届出済
- 全国対応
- 諸経費コミコミ
株式会社アイ・アイ・エス(創業1988年)/全国30拠点
- 料金
- 55,000円(税込)〜・諸経費コミコミの見積もり型
- 届出
- 各支店で探偵業の標識を公開/行政処分の公表なし(確認範囲)
- エリア
- 全国対応(30拠点)
- 気になる点
- 時間単価・パックの実額は見積もりまで出ない。解約・返金の条件が公式に見当たらないので、契約前に書面で確認
- 相談は無料
- 契約は不要
弁護士法人のグループに属する探偵社です。証拠を集めたあと、慰謝料請求などの法的な対応が必要になったときに、弁護士へつなぎやすい体制です。解約手数料0円を明記しています。
ALG探偵社
- 調査員1名1時間6,600円(税込)
- 解約手数料0円を明記
- 弁護士法人グループ
株式会社アヴァンセ・インテリジェンス(弁護士法人ALGグループ・資本金6,000万円)/9拠点の届出番号を公開
- 料金
- 調査員1名1時間6,600円(税込)・実働課金/解約手数料0円を明記
- 届出
- 9拠点の届出番号を公開・調査業協会の名簿でも確認/行政処分の公表なし(確認範囲)
- エリア
- 全国対応(9拠点)
- 気になる点
- 「解約0円・即日返金」を担保する特商法・規約ページが公式に見当たらない(訴求はサイト本文)。交通費は実費・完全成功報酬はなし。会社概要に代表者名の記載がない
- 相談は無料
- 契約は不要
複数の会社を一度に比べたいときは、探偵社の比較もあわせてどうぞ。
当サイトの掲載基準について
当サイトでは、次の条件を満たす会社だけを紹介しています。広告費の多さで順番を決めることはしていません。
- 探偵業の届出番号、または審査の基準を公開している
- 料金の体系を公開している
- 国民生活センターなどの行政処分・注意喚起が公表されていない
- 解約・キャンセルの条件がはっきりしている
この分野では、「必ず証拠が取れる」「GPSで追える」「相手を黙らせる」といった、探偵にはできないこと・違法なことをうたう業者に注意が必要です。だからこそ、できること・できないことの線引きを正直に説明できる会社かを、先に確かめてほしいと考えています。各社の開示ぶりを採点した一覧は探偵社の情報開示スコアにまとめています。
よくある質問
誰にやられているか分からない場合も、探偵に相手を特定してもらえますか?
はい、加害者の身元特定は探偵の調査の対象です。実際に、ストーカー調査として「犯人の素性が不明な場合は身元を割り出す」「素性と行動までつかむ」と明示している探偵社があります。つきまといや待ち伏せの証拠を押さえ、相手が誰かを外から合法に確かめる、というところまでが探偵の役割です。ただし、特定した相手への警告や接触、示談の交渉はできません(それは警察や弁護士の役割です)。そして、身の危険を感じる状況なら、調査より先に警察(緊急は110番、相談は#9110)に相談してください。
探偵はGPSを付けて、相手を追跡してくれますか?
いいえ。相手の車や持ち物に無断でGPS機器を取り付けて位置情報を取得する行為は、2021年の改正で、ストーカー規制法の規制対象に加わりました。これは探偵であっても行えません。「探偵ならGPSで追える」とうたう業者がいたら、違法な手段を示唆していることになるので、避けてください。探偵の調査は、尾行・張り込み・聞き込みといった、法律で認められた実地の調査が中心です。
探偵に頼めば、ストーカーをやめさせたり、警告したりしてもらえますか?
いいえ。相手への警告や接触、やめさせる交渉、慰謝料の請求は、探偵にはできません。警告や禁止命令は警察の権限で、慰謝料請求や接近禁止の申し立てなどは弁護士の業務です(弁護士以外が報酬を得てこれらを代理することは弁護士法72条で禁じられています)。探偵の役割は、その前提になる証拠を集め、相手が不明なら身元を特定するところまで。集めた証拠を、警察への相談や被害届、弁護士への相談につなげていきます。
警察に相談しても動いてくれません。探偵の証拠があれば変わりますか?
断定はできませんが、客観的な証拠があると、その後の相談は前に進みやすくなります。警察がストーカー規制法にもとづく警告や禁止命令を出すには、つきまといの事実を裏づけるものが必要になるためです。日時・場所・状況が記録された報告書や写真があれば、被害の説明がしやすくなります。ただし、証拠があれば必ず警察が動く、必ず相手が処罰される、といったことをお約束できるものではありません(判断するのは警察や司法です)。まずは記録を残し、危険なときは迷わず110番・#9110へ。
ストーカー調査の費用は、いくらくらいですか?
状況と、どこまで調べるかで幅があります。相手の特定や証拠集めは、尾行・張り込みの人数と時間しだいで費用が動くため、多くの会社が見積もり型です。時間制の会社では「調査員の人数 × 時間 × 日数」に経費が積み上がります(たとえばALG探偵社は調査員1名1時間6,600円・税込、さくら幸子探偵事務所は55,000円・税込〜の諸経費込みの見積もり型と公開しています)。相場としては数万円から数十万円と幅があります。いずれも各社の目安なので、無料相談で自分のケースの見積もりを取って確かめてください。
まとめ
- 身の危険を感じるなら、探偵より先に警察(緊急は110番、相談は#9110)が最優先。安全の確保が先
- 探偵にできるのは、つきまといの証拠収集と、加害者が不明な場合の身元特定まで。警告・接触・示談・慰謝料請求はできない(警察・弁護士の役割)
- 相手の持ち物へのGPS取り付け・追跡は、2021年の改正でストーカー規制法の対象。探偵も行わない。「GPSで追える」とうたう業者は避ける
- 警察が警告・禁止命令を出すにも、事実の裏づけが土台になる。探偵で証拠を押さえ、警察・弁護士につなぐ流れが現実的
- 「必ず証拠が取れる」「相手を黙らせる」といった約束をする業者には注意
被害が続くと、心も体も消耗します。けれど、あなたを守るのは、無理な自力の対抗ではなく、安全の確保と、客観的な事実です。危険なときは迷わず警察へ。相手が分からない・証拠がないという壁にぶつかったら、探偵の調査という選択肢を思い出してください。相談は無料なので、まず話を聞いてもらうだけでも構いません。
参考情報
- 探偵業の業務の適正化に関する法律(e-Gov 法令検索)/警視庁「探偵業法の概要」
- 弁護士法第72条(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
- ストーカー行為等の規制等に関する法律/2021年(令和3年)改正(つきまとい等の範囲拡大・GPS機器等による位置情報取得の規制)/2025年6月施行の改正刑法(拘禁刑)
- 原一探偵事務所・さくら幸子探偵事務所・ALG探偵社 各公式サイト(ストーカー・つきまとい調査、料金の記載/2026年7月確認)
- 警察相談専用電話(#9110)/配偶者暴力相談支援センター DV相談ナビ(#8008)/性犯罪被害相談電話(#8103)/性暴力ワンストップ支援センター(#8891)/法テラス サポートダイヤル(0570-078374)
- 当サイト調査記事:探偵の料金/探偵社の情報開示スコア/探偵社の比較
決めるまえノート編集部
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